デザイナーから見る多様性の世界 - MAGAZINE | NUMBER 5 (ナンバー ファイブ)

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デザイナーから見る多様性の世界

MAGAZINE - 22.08.2021

先日、アジア系デザイナーについてのある記事を読みました。

 

アジア系デザイナーの快進撃と、モード界にもたらした影響についての記事だったのですが、

NUMBER 5でバイイングしているブランドの国はNY、イギリス、ルーマニア、オーストラリア、イスラエルなど様々です。

ブランドの国は様々ですが、その中でも、デザイナーのルーツがアジア系であるブランドが増えてきたことをとても興味深く思っていたので、

その記事を読みながら、NUMBER 5で取り扱うドレスのラインナップについても重ね合せていました。

(T JAPANより)

 

NUMBER 5でも人気のあるNYのブランド、VERA WANG(ヴェラ・ウォン)はおそらく、モード界でも初期に活躍したアジア系デザイナーではないでしょうか。

カラードレスで取り扱いのあるMONIQUE LHUILLIER(モニーク・ルイリエ)や、NYで出会ったカリフォルニアのブランドNEWHITE(ニュー・ホワイト)のデザイナーもアジア系のデザイナーです。

 

 

ファッションモード界で華やかな世界で活躍するブランドにほぼアジア系のデザイナーの数が少なかった昔に比べると、ここ数年で身近に増えてきていることを実感します。

80年代生まれの私の年代で思う歴史で考えると、その記事の中でも登場していたのですが、ヴィヴィアン・タムやアナスイのように華やかでアジアらしさを感じるブランドで、数も少なかったと思います。

今はアレキサンダー・ワン、デレクラム、フィリップリムやTASAKIのバランスシリーズでセンセーショナルを巻き起こしたタクーン・パニクガルなど、コンテンポラリーなデザインのブランドが、気づけばいつの間にかすごく増えていることを実感します。

 

 

日本人で世界で活躍するデザイナー、川久保さんや山本耀司さんなどのアヴァンギャルドな雰囲気もアジア系デザイナーのテイストという感覚も足されて、

また、sacaiやMame Kurogouchiなどリアルクローズでも世界的に人気のある日本のブランドも有り、独自の地位が作られてきていることにも、

同じアジア人としての嬉しさと尊敬、独特な世界観の面白さ、本当の意味で多様性のある時代へと動いている感じをひしひしと体感します。

 

数で考えるとまだまだファッション界でマイノリティなアジア系デザイナーでも、NUMBER 5で取り扱う先述のブランドはどれもとても人気なブランドで、唯一無二の素晴らしい個性を放つ本当に魅力的なブランドばかりです。

バイイング歴の長い、NUMBER 5のオーナーの山城曰く

アジア系デザイナーブランドは特に日本の花嫁様の骨格とも合いやすいのか、日本の花嫁様から大きな支持を得たり親和性があるように感じると話していたことがありました。

 

あまりフォーカスをしてこなかったことですが、本当の意味でもっと多様性のある世界へと進んでいること。

NUMBER 5でドレスのバイイングという形で世界を見ながら、これからも広い視野を持っていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

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