VIVIENNE WESTWOOD(ヴィヴィアン・ウエストウッド)2025年のウェディングドレスのご紹介 - MAGAZINE | NUMBER 5 (ナンバー ファイブ)

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VIVIENNE WESTWOOD(ヴィヴィアン・ウエストウッド)2025年のウェディングドレスのご紹介

MAGAZINE - 09.02.2025

時代を超越する、VIVIENNE WESTWOOD(ヴィヴィアン・ウェストウッド)の美しいドレスとブランド・ポリシー

 

VIVIENNE WESTWOOD(ヴィヴィアン・ウエストウッド)の2025年 のコレクションがNUMBER 5に到着いたしました。

 

2025年のコレクションは、

「伝統を打ち破り、強い独立心があり、ウェディングドレスに白を着る流れを作った花嫁である、ヴィクトリア女王」が

インスピレーションのテーマです。

 

ヴィクトリア女王の時代、結婚式では色々な色を着ていたそうです。

色々と調べていると、白は一度着ると白さを保つことが難しかったことから富の象徴であるからという説や、

繊細なレースの美しさを際立たせるために最適な白色を選んだ

という説などたくさんの情報が出てきました。

 

その中で、私が一番目に留まったものが、

夫にとって良き妻として見られたかったから、

女王の象徴である華やかな毛皮の儀式服を着るという選択を取らず、

純潔の色だと世間に受け止められる白を選んだという説でした。

 

王室の方が、長年の伝統に倣わずに自分の意志を持って

勇気を持って選択したこと。

また、その後何世紀にもわたるスタンダードを作った影響力の大きさにも、とてもかっこよさを感じました。

 

 

そんなヴィクトリア女王をインスピレーションにした、

2025年のVIVIENNE WESTWOODのコレクション。

 

その中から今回は3着のドレスが到着しました。

“NOVA COCOTTE”

“NOVA RHEA”

“VICTORIA”

 

 

NOVA COCOTTEは、1995年のVIVIENNEのコレクションの中でデザインされたもの。

その後ブランドの歴史に大きな影響をもたらしたドレスとして紹介されています。

時代が変わっても愛され続けているデザインは、時を経て少しずつディテールや素材を変えて登場している、

VIVIENNE  WESTWOODの象徴的なデザインの1つです。

以前NUMBER 5に入荷した”COCOTTE”も、同じデザインのルーツを持つドレスで、

NUMBER 5でも花嫁様に大人気のドレスの1つです。

 

コルセットとネックラインは、

18 世紀のファッショナブルな上流社会の女性からインスピレーションを得たものだそう。

スカートは、柔らかくスリムなAライン。

繊細に重なったファブリックは、古代ギリシャの彫像を思わせるドレープの美しさです。

 

バックスタイルの美しさも、個人的には大好きなポイントです。

コルセットのボーンがサテンの生地に浮き出るのも

密かにVIVIENNEらしさを感じるポイントでもあり、

比翼のファスナーエンドから流れるように美しい、生地のドレープなどもため息が出る美しさです。

「神は細部に宿る」

そんな言葉がぴったりの1着です。

 

 

 

“NOVA RHEA”も同じく、以前NUMBER 5に到着した”RHEA”と同じデザインのルーツから来ているドレス。

肉厚なストレッチサテンのマーメイドラインにチュールを重ねて、VIVIENNEの少しエッジが効いたエッセンスを柔和に見せる印象を、私自身は受けています。

 

ドラマティックなチュールのトレーンや、

同じ素材のチュールの袖をつけたスタイルなど

花嫁様の個性や気分に合わせて、表情豊かにアレンジを楽しんでいただけるドレスがRHEAです。

 

 

 

そして、今回NUMBER 5に初めて登場するデザインが

“VIKTORIA”です。

 

ダイヤモンドのカット技法からインスピレーションを受けたというパターン技術が、腰のあたりに施されています。

 

 

こちらのドレスも同様に、過去のコレクションのドレスデザインをルーツに持っています。

 

ヴィヴィアン ウエストウッド ゴールド ラベルの2007/08 年秋冬コレクションWake Up Cave Girlで初めて登場したアーカイブ

”クラウド ドレス”からインスピレーションを得たものだそう。

 

VIKTORIAのドレスは裾が雲のようにふわっとボリュームがあるのですが、

元のデザインが”クラウド ドレス”と知り、納得しました。

 

 

そして、”クラウド ドレス”は、

後に 2008 年の映画「セックス アンド ザ シティ」に登場したことで世界中で有名になった、あのドレスです。

脳裏に焼きついていたあのキャリーのウェディングドレスは

とても大きいインパクトで、

世界中でセンセーショナル起こしたけれど、手に入れることができない幻の存在でした。

(NET A PORTERでは、あのドレスのディテールを落とし込んだカクテルドレスを販売した際は、数時間で完売したそうです)

 

2008年の映画公開から16年経過しているにも関わらず

色褪せずに今も胸をときめかせてくれる。

そんな感情を抱けるものは、そう多くないのではないでしょうか。

 

学生だった頃に夢中になったSATCは、

私にとって、自由で自立した大人の世界を垣間見た気がしていました。

友人たちと誰に共感できる?と会話を永遠としていたことも懐かしいですし、

パジャマにファーのジャケット、ニットキャップに足元はヒール…のような

意外性があるけれどキャリーらしくて素敵すぎるスタイリングにも夢中になっていました。

 

先日公開されたSATCの続編「And Just Like That」にあのドレスが再び登場した時も、

またあの時と同じように、胸が高まりました。

同じドレスだけれど、今の時代のスタイリングにアップデートされた着こなしは、思い切りキャリーらしさが健在だったからです。

そして、何年も経った後にもこのスタイルを再現したことは、

ヴィヴィアンの信条である

『買う量を減らし、よく選び、長持ちさせる』を、物語っているように感じます。

 

ビジネスとしては、沢山売れて欲しいはず。

でも、VIVIENNE WESTWOODのこの信条が大切にされていることは、今の時代にもとても合っていると感じますし、

ブランドの在り方、製品に対しての誇りや自信を感じます。

このブランドの在り方が、更にVIVIENNEのことが大好きになるのです。

 

 

2023年に81歳で亡くなるまで、ずっと情熱を傾けてブランドが大切にしていることや、社会へのメッセージを伝え続けたVIVIENNE  WESTWOOD。

引退することもできたはずなのに、ずっと情熱を傾けて活動を続けるその姿を見ていて、

”創業者が、ブランドの全て”だと思いました。

誰よりも体現してやってみせること、その姿に仲間たちも胸を打たれてきたんだと思います。

ヴィヴィアン ウエストウッドのクチュール部門責任者は、

「私たちの特注クチュール コレクションやブライダル コレクションは、女性らしさを讃えるべきだというヴィヴィアンの強い信念を忠実に守り続けています。」

とVOGUEのインタビューにも答えています。

 

 

何年経っても、消えない痕跡。

その時のトレンドだけに留まらない

いつの時代にもときめかせてくれる、唯一無二で、稀有な存在。

どうしたらそのようなものを生み出すことができるのかを色々と考えていました。

 

ヴィクトリア女王のように、

VIVIENNE WESTWOODのように、

SATCのキャリーのように、

『人と違うことをした人だけが、人と違う結果を残すことができる。』

そう思いました。

決して、奇を衒うことが良いという訳ではなく

共感を得られる中で、いかに他と違うところを攻めているかのように感じます。

 

私たちNUMBER 5も同じ。

いつの時代も変わらない品格や上質さを大切にし、

その時代に必要なことを意志を持って選択し、

新しいチャレンジをし続けていくブランドです。

 

 

16年ぶりにまた胸をときめかせてくれたVIVIENNE WESTWOODのドレスに触れて色々と調べると、また新たに違った感動や発見がありました。

同じものを見ても、また違った世界が見える。

 

知識を得たことで、見え方が変わった部分もあると思います。

でも、創設者が大切にしてきた美学を変えずに、

いつも時代に合わせて表現を変えて進化し続けるVIVIENNE WESTOWOODの在り方が、そう思わせてくれます。

 

わたしたちも、いつの時代もそうでありたい。

 

そんな勇気と誇らしさをNUMBER 5にもたらしてくれたVIVIENNE WESTWOODのドレス。

日本ではNUMBER 5のみで手に取ってご試着いただけます。

皆様にもぜひ、この感動を味わっていただきたい。

唯一無二のオーラを纏うことができるVIVIENNE WESTWOODのドレスを、ぜひ体験していただけたら嬉しいです。

 

 

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