Party Report-霞山会館にて和と洋をめぐる春の一日・NUMBER 5 VINTAGE(ナンバーファイブ・ヴィンテージ)本振袖とJENNY PACKHAM(ジェニー・パッカム)のスレンダードレス
PARTY REPORT - 14.10.2025Party Report-霞山会館にて和と洋をめぐる春の一日・NUMBER 5 VINTAGE(ナンバーファイブ・ヴィンテージ)本振袖とJENNY PACKHAM(ジェニー・パッカム)のスレンダードレス
ドレスのイメージが強いNUMBER 5ですが、
実はこんなに素敵な”和”の装いもあるんです。
この日、和装を繕ってくださったのは
上質な感性と温かな人柄をあわせ持つ、本当に素敵なおふたり。
新婦様は時を超えても色褪せない美しさを宿す和装を
自然体のままに、静かに輝かせてくださいました。
是非、今回はNUMBER 5でしか出会えない
”和装”の世界にも触れていただけたら嬉しいです。
和と洋、古と今が穏やかに寄り添い合う
そんなひとときを、是非ご覧ください。
和の趣とモダンが美しく息づく場所、霞山会館にて




時の流れに磨かれた空気が
静かに、けれども確かに美しさを湛えている場所。
おふたりが結婚式の舞台として選んだのは、霞山会館。
日本とアジア諸国の文化が
交わる交流の場として建てられたこの建物は
今では、人生の大きな節目を見守る、
かけがえのない舞台として、
多くの祝福の瞬間に寄り添い続けています。
私たちNUMBER 5も、
この格式と温かみのある空間に共鳴し
提携会場としてたくさんのご縁を紡いできました。
クラシックな木の温もりや、凛とした空気感に
自然と背筋が伸びるような感覚を覚えるのは
私たちだけではないはず。
ここを選ばれるお客様は
和装をお選びになる方が多く
それはこの会場ならではの魅力であることも
どこか納得のいくこと。
ただ、華やかさを纏うのではなく、
「静かな美しさ」と、「深く通う想い」
をたいせつにされている方が多いからかもしれません。




鏡越しにふとこぼれるやわらかな笑顔。
その表情には
肩の力がすっと抜けたような
穏やかさと凛とした強さが宿っていました。
耳元に触れる手、
それを優しく見つめるまなざし。
午後の光が差し込む室内に
言葉のいらないあたたかな空気が流れていました。
この日を選び、この装いを選び
そして今日という1日をたいせつに迎えようとしている
そんな”覚悟のようなもの”が、そっと伝わってくるような
お支度の時間でした…
圧倒的な存在感を放つ黒の本振袖



【KIMONO】
Brand:NUMBER 5 VINTAGE
Name:雲取に波
Shop:NUMBER 5(ナンバー・ファイブ)
深く艶を帯びた最も格式の高いと言われる黒の本振袖。
NUMBER 5のヴィンテージコレクションの中でも
ひときわ目を惹く1着です。
新婦様自身も「黒の本振袖」を着るというのは
最初から決まっていた揺るがない想いでした。
金彩の雲取り、赤白の流麗な波文、
菊花を思わせるような意匠。
現代では再現できない染めと織り。
そして全て手作業で仕立てられた正絹の質感と艶。
この振袖が放つ”空気”に誰もが魅了されたのではないでしょうか。
実は、試着の時に袖を通したのはこの1着だけ。
まるで「惹きつけられるように出会い」、
迷うことなく決まった振袖でした。
NUMBER 5がご提案するVINTAGEの和装は
胸に合わせているお小物まで全て1点もの。
かつて婚礼や人生の節目を彩ってきた美しい記憶たちを
今を生きるあなたの装いへとつなぎます。

黒の本振袖に完璧に調和した
凛としたミニマルなボブスタイル。
タイトに仕上げヘアスタイルの耳元には
お着物の金駒刺繍に合わせて金のお花のイヤリングを
ご提案させていただきました。
手元には深い紫の蘭と春を告げる桜の枝、
そして、やわらかな雪柳を束ねて。
深緑に中にそっと墨を落としたようなネイルカラーは
新婦様と一緒に考えた、特別なお色。
ヴィンテージの和装が持つ深い味わいに寄り添いながら
指先に静かな気品を灯します。
そして、くちびるとまぶたには春の訪れを知らせる
梅の花を映した「梅重ね色」の彩り。
寒さを越えて咲く生命の息吹を表すその色は
じんわり心があたたまるような
新婦様の優しさや
春の空気を香らせていました。
まさに会場の持つ重厚な雰囲気に
寄り添いながらも
和装ならではの品格と現代的な
エッセンスを加えた
見事に調和した唯一無二のスタイルでした。
新郎様が選ばれたのは
光を纏ったような銀鼠色のタキシード。
あえて和装を合わせない
大正ロマンのような空気を漂わせる装いは
最初からおふたりで決められていたスタイルでした。
美しい余韻のなかでの洋へのスタイルチェンジ






午後の光がだんだんと陰りを帯び
時刻は夕暮れへとゆるやかに向かっていきます。
やがて訪れるのは
和のしつらえから洋の趣へと移ろう
スタイルチェンジ。
おふたりが腰かけるチェアの周りには
満開の桜と雪柳がまるで
あふれるように咲き広がり
春の情景そのものを閉じ込めたような
会場コーディネート。
テーブルを飾るのは
光に透けるスイートピーや瑞々しい雪柳。
ラナンキュラスの重なり合う花びらに目をやれば
ドレスに丁寧にあしらわれた刺繍が一つになって
まるで春の息吹が響き合うようでした。
花咲くように纏う、自分らしいドレス



【WEDDING DRESS】
Brand:JENNY PACKHAM(ジェニー・パッカム)
Name:CASSIOPEIA
Shop:NUMBER 5(ナンバー・ファイブ)
新婦様がお色直しに選ばれたのは
JENNY PACKHAM(ジェニー・パッカム)の
花々が咲き誇るスレンダードレス。
お肌にそっと馴染むような優しい糸で
描かれたお花の刺繍が、肩から裾にかけて
贅沢に広がります。
繊細な銀糸が光を受けて、動くたびに淡く輝き
さらにところどころにあしらわれた
クリアビジューが星のように煌めきながら
胸を高鳴らせてくれます。
ドレスはたくさんのデザインをお召し比べていただき
とても悩まれたのですが、
その中もでも「似合っているよ」と
新郎様に言ってもらえた運命の1着。
その言葉が嬉しくて、最後の決め手となったと伺いました。
本振袖の凛とした印象からは一転
新婦様の優しい笑顔から滲み出る心の美しさや
柔らかいお人柄を存分に表現できる1着でした。
少しルーズにしたヘアスタイルは
より自然体なリラックス感を演出。
耳元には枝に芽吹く蕾のような温もりあふれる
ころんとしたバロックパールが。
さりげないのに印象深く
装いにひとさじの粋を添えていました。



ご結婚式が結んだ後におふたりよりいただいた
メッセージにはこんな素敵な一言が。
「僕の知る限り最も素敵な姿で
妻は結婚式に臨むことができました」
この言葉に、おふたりが過ごしてきた日々と
装いに込めたられた想いの深さが滲み出ていて、
胸がぎゅっとなるほど心を打たれました。
そんなたいせつな一瞬に立ち合わせていただき
装いづくりを通しておふたりらしさを形にする
お手伝いができたことは私たちにとっても
何にも代えがたいかけがえのない喜びです。
改めて、このご縁に感謝の気持ちを込めて。
これからの人生がやわらかに、
たおやかに花開いてゆきますように。

Instagram ID : number5_n5
https://www.instagram.com/number5_n5/
