偉大なるデザイナー、VIVIENNE WESTWOOD(ヴィヴィアン・ウエストウッド)の訃報
MAGAZINE - 10.01.2023昨年12月、私たちが敬愛するデザイナー、
VIVIENNE WESTOWOOD(ヴィヴィアン・ウエストウッド)が亡くなったというニュースが飛び込んできました。
少し日にちが経ちましたが、
NUMBER 5にとって大きなインパクトと感動を与えてくれたVIVIENNE WESTWOODに、
心からの感謝と哀悼を伝えたいと思い、ブログを書きました。
2,3年ほど前、
代表の山城がヴィヴィアンのコレクションの写真を見て
「ヴィヴィアンのドレスを取り扱いたい!」と
目をキラキラさせて話すのを見た時
明らかに何かが違うことを感じ取ってるんだなと思っていました。
熱狂的なファンが多いブランド。
ファッションだけでなく、音楽、思想など
カルチャーで影響を与えるブランドはそうないのではないでしょうか。
「その世界観の全てが好き」
今の時代に、そう思わせる影響力のあるブランドは他にあまり知りません。
VIVIENNE WESTWOODの取り扱いをしたいと決めた当初、
私自身そこまで詳しくVIVIENNEのことを知りませんでした。
絶対素敵なブランドだろうなという、感覚的な方が強かったかもしれません。
でも、いざお取り扱いさせていただけるとなった時
初めてのミーティングでお会いした人がみんなオシャレで度肝を抜いたこと
日本の小さなドレスショップである私たちにも、
丁寧に素敵に気合を入れたプレゼンテーションをしてくれたこと
量産的なマインドが嫌い、というブランドのかっこいいポリシー
商品から滲み出るプライドと丁寧さ
関係を大切にしてくれるチームの温かさ
人、商品、世界観の全てが格好良くて
知れば知るほど更に好きにならざるを得ませんでしたし、
何より、それらの全てがVIVIENNE WESTWOOD本人の生き様そのものからきている。
ファッションのルールブックを塗り替えた反骨精神を
80歳になっても持ち続けているなんて、格好良すぎる。
気付けば、ものすごくファンになっていました。
NUMBER 5のメンバーもみんな、ヴィヴィアンが大好き。
元々ヴィヴィアンの大ファンのメンバーも、そうでないメンバーも。
ヴィヴィアンが偉大な人であることは分かっているし、
歴史や素晴らしい背景があることも知っている。
でも、そのことを知らなかったとしても、虜になってしまう。
〇〇だからすごい、というような条件なんかではない
存在そのものがかっこいいブランド、VIVIENNE WESTWOOD。
それだけ彼女のイズムを全方位に表せてるということで、
それって本当にすごいことなんだと
NUMBER 5にとって、とても衝撃的でした。
おそらく、ブランドが誕生した1970年代の彼女は、
2022年、小さな日本のウェディングドレスショップに、
大きな大きな影響を与えているだなんて、想像すらしていなかったのではないでしょうか。
ドレスを通してVIVIENNE WESTWOODのことがもっと大好きになったばかりなのに
お亡くなりになってしまったなんて悲しすぎる。
バイイングは商品をやり取りする仕事ではありますが
おこがましいですが、お友達のような感覚に通ずるようなところがあり
直接彼女を知っていないのに、
ぽっかりとした、もの凄く喪失感を感じています。
今は寂しい気持ちで胸がいっぱいですが
愛と尊敬と感謝。哀悼の意を込めて。
生涯、彼女自身が忠実に貫いたスタイルや価値観を
ドレスを通して、これからもずっと伝えていきたいと思っています。